トルコ南東部、PKK攻撃で兵士8人死亡 イスタンブールでも銃撃
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【8月20日 AFP】トルコ南東部シイルト(Siirt)県で19日、クルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)」が道路に仕掛けた遠隔操作爆弾が爆発し、兵士8人が死亡した。同国軍が発表した。同国政府が対テロ作戦を先月に初めて以降、PKKが起こしたものとしては最悪の事件となった。
また、同日にはイスタンブール(Istanbul)の観光名所で、大統領公邸が入っているドルマバフチェ宮殿(Dolmabahce Palace)の前でも、銃や爆発物を持ったマルクス主義派の武装勢力メンバーとみられる男2人による襲撃事件があり、儀仗(ぎじょう)兵1人が負傷した。男2人は駆け付けた警官によって身柄を拘束された。
トルコのアナトリア(Anatolia)通信によると、トルコとイラク北部を隔てる国境地帯では、トルコ軍のF16戦闘機がPKKの拠点を空爆。シイルト県の事件への報復とみられている。
トルコ政府は、7月にスルチ(Suruc)で33人の死者が出たISの犯行とされる自爆攻撃を受け、シリアのイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」とPKKに対する「二正面作戦」を行っているが、標的は主にPKKとなっている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS/Dilay GUNDOGAN