【9月11日 AFP】五輪で2つの金メダルを獲得しているアルペンスキーのベンヤミン・ライヒ(Benjamin Raich、オーストリア)が10日、18年に及ぶW杯での戦いに終止符を打つと発表した。

 37歳のライヒは、2006年にトリノ(Turin)で行われた冬季五輪で、男子大回転と回転の2冠を達成した。また、2005年の世界選手権では回転と複合を制している。

 記者会見に臨んだライヒは、「(10月に今季のW杯開幕戦が行われるオーストリアの)ゼルデン(Soelden)でレースをすることを考えたら、モチベーションがなくなっていることに気づき、自分を追い込むこともできそうにないと感じた。だからキャリアに終止符を打つ」と述べた。

 ライヒは、2005-06シーズンに総合優勝を飾った経験を持ち、種目別でも8個のクリスタルグローブを獲得している。

 W杯で通算36勝を挙げたライヒは、スウェーデンの伝説インゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏が首位に立つW杯の勝利数ランキングで、歴代6位に入っている。

 オーストリアでは、女子のニコール・ホスプ(Nicole Hosp)など、強豪選手の引退が続いている。(c)AFP