【12月6日 AFP】2015-16アルペンスキーW杯は5日、米国のビーバークリーク(Beaver Creek)で男子スーパー大回転第2戦が行われ、オーストリアのマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher)がW杯のスーパー大回転で初勝利を手に入れた。

 悪天候のなか、W杯総合優勝4度の実績を持つヒルシャーは1分6秒90のタイムを記録し、1分7秒23を記録した大回転のスペシャリスト、テッド・リゲティ(Ted Ligety、米国)との僅差の争いを制した。リゲティと0秒03差の3位には、アンドルー・ウェイブレクト(Andrew Weibrecht、米国)が入った。

 ヒルシャーはこれでW杯通算32勝目。ビーバークリークでは、昨季の世界選手権(2015 FIS Alpine World Ski Championships)の複合と団体、2011年のW杯大回転に続く優勝となった。

 この日のバーズオブプレイ(Birds of Prey)コースは雪と霧に覆われ、大会主催者はスタート地点を下げて競技を開催したが、条件は世界の一流スキーヤーたちにとっても厳しく、しかも天候は時間とともにさらに悪化していった。

 前日の滑降を制しているアクセル・ルンド・スビンダル(Aksel Lund Svindal、ノルウェー)も、コース序盤の平たんな箇所に設置されたゲートで、辺りが厚い霧に覆われていたためか後れを取ると、0.03秒だったヒルシャーとの差が1秒以上に開き、W杯4連勝はならなかった。(c)AFP