【1月1日 AFP】ダカールラリー2016(Dakar Rally 2016)の開幕を控え、ナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)が四輪部門の連覇を目指す中、今年は、世界ラリー選手権(WRC)で9度の優勝を誇るセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)の参戦が大会を盛り上げている。

 昨年8月、ペルーがエルニーニョ(El Nino)現象による天候への影響を懸念し、ダカールラリー開催を辞退したことを受け、大会はアルゼンチンとボリビアで行われることになった。

 ローブは、アフリカ開催だった1987年大会を制したアリ・バタネン(Ari Vatanen)氏のように、ダカールラリー初出場にして初優勝を目指すことになる。2012年に9連覇を達成し、WRCを事実上引退したローブは、それから世界ツーリングカー選手権(World Touring Car Championship)などに参戦していた。

 41歳のローブは、スポット参戦したラリー・モンテカルロ(Rallye Monte-Carlo 2013)とラリー・アルゼンチン(Rally Argentina 2013)で優勝するなど、時折WRCの舞台に復活することもあったが、今年のダカールラリーには、長年乗り慣れたシトロエン(Citroen)ではなく、同じくフランスの大手自動車メーカーであるプジョー(Peugeot)が製造する「2008 DKR」で参戦する。

 プジョーからは他にも、昨年11位だったステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)や、カルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)らが出場することになっている。ローブは初参戦を前に、「ダカールラリーは、僕が最近力を入れている他のレースとはタイプが違う」と、戦いが一筋縄ではいかないことを認めている。

「2週間以上の長丁場になる!長距離を走行できるよう、マシンをうまく扱わなければならない。まったく違うレース手法だ。1月は、それを一から習うことになる」