【1月10日 AFP】ダカールラリー2016(Dakar Rally 2016)は9日、第7ステージが行われ、プジョー(Peugeot)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が優勝を飾ると、総合争いではプジョーのセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)が再びリードを奪い返した。

 世界最大の塩原があることで知られるボリビアのウユニ(Uyuni)からアルゼンチンのサルタ(Salta)までの817キロを走破したサインツは、ローブに38秒差、ミニ(MINI)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)に3分22秒差をつけてトップでフィニッシュした。

 プジョーはステージ6連勝を飾り、世界ラリー選手権(WRC)を9度の制しているローブは総合首位に復帰。同じくプジョーで、11度のダカール総合制覇を経験しているステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)は、トップと3分27秒差のステージ4位に終わると、総合でもローブと2分22秒差の2位に後退している。

 サインツは、ローブと4分50秒差の総合3位となっている。

 休養日となる10日を前に、ローブは「首位にいることが重要だ。休養日に首位でいられるとは、思っていなかった」とコメントした。

「有効に活用したい。次の数ステージでは、ハードワークが必要になる。次の3ステージには落とし穴が何か所もあるから、トリッキーになるが、ベストを尽くさなければならない。アタックを繰り返して、良いタイムを出したいと思う」

 この日のステージでは、三菱(Mitsubishi)のリオネル・ボー(Lionel Baud、フランス)が操縦していたマシンに63歳の男性がひかれ、命を落とす事故が発生した。

 ブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われた初日のプロローグでは、ミニの郭美玲(Meiling Guo、ゴウ・メイリン、中国)が観客に突っ込み、重傷の3人を含む10人が負傷する事故が起きていた。(c)AFP