【1月24日 AFP】15-16NBAは23日、各地で試合が行われ、前日にヘッドコーチ(HC)を電撃解任したクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)は、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)に83-96で敗れ、ティロン・ルー(Tyronn Lue)HC新体制は前途多難のスタートとなった。

 キャバリアーズは22日にデビッド・ブラット(David Blatt)HCを解任し、アシスタントコーチを務めていたルー氏を新HCに昇格させており、レブロン・ジェームズ(LeBron James)をはじめとする選手たちは奮起して試合に臨んだが、第1クオーターに連続13得点を許すなど、序盤から出ばなをくじかれた。

 この日のキャブスはフィールドゴール(FG)成功率37.2パーセントを記録。フリースローは22本中9本成功にとどまり、本拠地の観客からはブーイングを浴びた。

 ジェームズは今季初のトリプルダブルにはアシストが1つ足りなかったものの、第4クオーターに16得点を稼ぐなど、この試合で26得点13リバウンド9アシストを記録。それでも、キャブスが自ら堀った墓穴から這い出るには十分ではなかった。

 ルーHCは、「選手はフリーでシュートを打てていたはずだが、それが決まらなかった」と語っている。

 キャブスは史上初となる東カンファレンス首位に立ちながらのHC交代に踏み切ったが、激動の24時間の最後には敗戦という結果が待っていた。

 ジェームズは、ブラット前HCの解任に自身は関与していないと明言した。しかし、ファイナル制覇に必要な一体感や意欲を生み出せなかったとするデビッド・グリフィン(David Griffin)ゼネラルマネジャー(GM)の前指揮官に対する評価には同意するようなコメントを残している。

 ブラット前HCが率いたキャブスは昨季、NBAファイナルまで勝ち進んだものの、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に2勝4敗で敗れ、タイトル獲得の機会を逃した。

 ルー氏はこの日の試合前にHCとして選手と対面。スタイルの刷新を宣言し、正しくゲームを進め、今までよりもスピーディーかつ積極的なプレーをしようと選手に話した。

 それでもルーHCは試合前、「コーチを代えただけでチームが良くなるわけではない。フィル・ジャクソン(Phil Jackson)氏を連れてこようが、誰を連れてこようが、自分たちが選手として、スタッフとして、集団として変わらなければ状況は何も改善しない」とも話していた。(c)AFP