【2月25日 AFP】サッカーギリシャ代表としてもプレー経験のあるFWアポストロス・ヤヌ(Apostolos Giannou)が、代表での国籍をオーストラリアに変更する意向であることがわかった。24日、豪フォックス・スポーツ(Fox Sports)が報じた。

 ヤヌはギリシャ生まれ、オーストラリア育ちの26歳。今季は所属したアステラス・トリポリス(Asteras Tripolis)で、ギリシャ・スーパーリーグ(1部)の得点ランキング2番手につける13得点を挙げ、今冬に中国スーパーリーグの広州富力(Guangzhou R&F)に加入した。

 U-19、U-21ではギリシャ代表としてプレーし、2015年11月には国際親善試合でフル代表デビューも飾っているヤヌだが、フォックス・スポーツによれば、親善試合の出場であれば代表の国籍の変更に支障はないという。

 ヤヌは、豪代表を率いるアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)監督の影響で、今回の代表変更を決断したという。ヤヌはU-17ではオーストラリア代表でプレーしており、そのときにポステコグルー監督の指導を受けたことがある。

 アテネ(Athens)でフォックス・スポーツの取材に応じたヤヌは、「(ポステコグルー監督が)僕に会いにここまで来てくれたんです。それがすべてでした」と話した。

「言葉はあまり必要ないんです。ありがたいことに、アンジェはオーストラリアでプレーしろと無理に誘ったりはしませんでした。僕の気持ちや考えを聞きたいと言ってくれたんです」

「オーストラリアの方が、サッカー選手として賢明な選択です。代表のために戦い、自分のすべてをささげて、最高のプレーを出すつもりです」

 オーストラリア代表は6月にホームでギリシャとの親善試合を予定しており、ヤヌはその試合でサッカルーズ(Socceroos、オーストラリア代表の愛称)の一員としてプレーする可能性がある。

 また、同代表は3月にタジキスタン戦、ヨルダン戦というW杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア2次予選2試合が待っている。ヤヌはそちらでもメンバーに選出される可能性がある。(c)AFP