学校に行っていない子供が2400万人に、パキスタン
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【2月27日 AFP】パキスタン政府は25日、子供2400万人が学校に行っていないなどとする教育に関する報告書を発表した。国民の約4分1が16歳未満とみられるパキスタンの教育の実態が改めて示された。
パキスタン教育統計(Pakistan Education Statistics)2014~2015年版によると、5~16歳までの子供5080万人の47%は教育を受けていないという。政府の報告書が厳しい現実を明らかにするのは、パキスタンでは珍しい。
パキスタンでは17年間、国勢調査が行われていないが、約2億人とされる人口の約3分の2は30歳未満とみられる。
人口予測や人口学的分析を用いてまとめられた同報告書によると、学校に行っていない子供2400万人のうち、女子が1280万人と男子1120万人より多く、小学校に入学した子供の69%が5年生までに退学するという。
報告書では、パキスタンにおける教育資源不足も強調。公立小学校の約29%が教師1人で運営されているほか、18%は教室が1つしかなく、9%は学校の建物さえないという。
一方、学校に行っていない子供の数が前年より約100万人減少するなど、明るい兆しもあった。(c)AFP