【4月11日 AFP】15-16NBAは10日、各地で試合が行われ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が92-86でサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)とのウエスタンカンファレンス頂上決戦を制し、シーズン最多勝利記録に並ぶ今季72勝目を挙げた。

 これで今季の戦績を72勝9敗としたウォリアーズは、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)を擁した1995-96シーズンのシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)と勝利数で並び、ホームで13日に行われるメンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)との最終戦に勝利すれば、前人未到の金字塔を打ち立てることになる。

 37得点の活躍をみせたウォリアーズの大黒柱ステフェン・カリー(Stephen Curry)は、「僕らはすべての試合で自己犠牲をいとわない偉大な選手がそろったグループなんだ」とコメント。「負けず嫌いでハングリーだし、それぞれがお互いのことを気にかけ、正しくプレーしようと心がけている」

 ウォリアーズは新記録に向けて勝利を重ねてきたが、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)とミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)に敗れたことで偉業達成の道は険しくなり、ホームで今季開幕39連勝と無類の強さを誇っていたこの日のスパーズ戦は大きな障害になるとみられていた。

 スパーズは昨季からホーム48連勝を飾っており、ウォリアーズは1997年を最後に敵地サンアントニオ(San Antonio)でレギュラシーズンの勝利を収めることができていなかった。

 ウォリアーズのスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、2日連続で敵地での試合となったこの日のスパーズ戦の勝利は、チームにとって「今季最高の勝利」だとコメント。「カリーとドレイモンド(・グリーン(Draymond Green))が素晴らしかった。特に守備面では、両チームの選手が本当に見事だった」

 お互いに厳しいディフェンスをみせた試合は一進一退の攻防となったが、第4クオーターに流れを引き寄せたのはウォリアーズだった。

 ウォリアーズはハリソン・バーンズ(Harrison Barnes)の6得点などでリードを奪うと、カリーとクレイ・トンプソン(Klay Thompson)も追加点を記録し、残り1分34秒としたところで90-79と突き放した。スパーズも終盤に4点差まで詰め寄ったが、それ以上差を縮めることはできなかった。(c)AFP