【6月13日 AFP】スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)は12日、ウナイ・エメリ(Unai Emery)監督の退団を発表し、それに伴いホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)氏に接触していると明かした。

 ローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督の代役として、エメリ氏がフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を率いるのではないかと、仏メディアが報じる中、エメリ氏退任のニュースが飛び込んできた。

 セビージャは公式ホームページで「クラブは、ウナイ・エメリ氏の弁護士から、同氏がセビージャFCとの契約を一方的に解除するという旨が記された文書を受け取った」と声明を発表している。

 セビージャはこれに加えて、サンパオリ氏と13日に交渉を行う予定としている。

 エメリ氏は2013年1月にセビージャの指揮官に就任。3シーズンでサッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)3連覇を達成した。エメリ氏はこの他、バレンシア(Valencia CF)やスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)、アルメリア(UD Almeria)でも指揮を執った経験を持つ。

 サンパオリ氏は昨年のコパ・アメリカ(2015 Copa America)でチリを優勝に導くなど前評判は高いが、今年1月に同国代表監督を辞任している。同氏は、これまで南米以外での監督経験は持っていない。

 一方、PSGのブラン監督は2018年までの契約を残しているが、同クラブのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は先週、指揮官の首をすげ替えることを思案していると明かしていた。

 ブラン監督はチームを国内リーグ3連覇に導いたものの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)では準々決勝の壁を突破できなかった。

 しかしながら、PSGがブラン監督を解任した場合の違約金は2000万ユーロ(約24億円)に上るとみられている。(c)AFP