【8月11日 AFP】リオデジャネイロ五輪は10日、バスケットボール男子予選グループAの試合が行われ、米国は98-88でオーストラリアに勝利した。

 堅固なオーストラリアを相手に、一時は敗戦の危機にさらされた米国だったが、ゲームハイの31得点を挙げたカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)や19得点を挙げたカイリー・アービング(Kyrie Irving)を中心に白星を収めた。

 番狂わせがちらつく中、最終クオーターにアンソニーは14点、アービングは12点を記録した。

 五輪のバスケットボールで、個人としては前人未到の快挙となる3個目の金メダル獲得を目指しているアンソニーは、この日の31得点を加えて代表での通算得点数を293点に伸ばし、これまでの歴代最多記録を持つレブロン・ジェームズ(LeBron James)を抜いている。

 今五輪で米国は3勝無敗となり、2004年のアテネ五輪準決勝でアルゼンチンに敗れた後、指揮官に就任したマイク・シャセフスキー(Mike Krzyzewski)ヘッドコーチ(HC)は通算戦績を83勝1敗としている。

 米プロバスケットボール協会(NBA)のサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)でプレーするパティ・ミルズ(Patty Mills)が30得点を記録したオーストラリアは、米国との通算戦績が0勝19敗となった。それでも、1試合を通して米国が試練にさらされたことで、他の出場国は米国を脅かして、3連覇を阻むことができるかもしれないという考えを強くしたことだろう。

 オーストラリアはNBAで優勝経験を持つ4選手を擁しており、米国のライバルの筆頭とされている。(c)AFP