【8月19日 AFP】国際ボクシング協会(AIBA)は18日、リオデジャネイロ五輪のボクシング競技で運営責任者を務めてきたカリム・ボウジディ(Karim Bouzidi)氏が、組織内の別の役職に異動することを明らかにした。リオ五輪中のボクシングでは、疑惑の判定が少なくとも2度あったとして、選手やトレーナーからAIBAに厳しい批判が集まっていた。

 今大会期間中の判定について調査を行ったAIBAは17日、数人のレフェリーとジャッジを追放していた。該当する試合や、除外された審判の人数や名前は公表されなかったが、「試合を担当するレベルに達していなかった」と説明している。

 今回の異動により、欧州ボクシング連盟(EUBC)のフランコ・ファルチネッリ(Franco Falcinelli)会長が、ボウジディ氏に代わって今大会残り期間の運営責任者を務めることになった。

 AIBAは声明を発表し、「リオ五輪が開幕してから250を超える試合を運営し、選手にとって『最大限の利益』とするべく、フェアな試合を行うよう努めてきた」とコメント。

「今回の決断は、AIBAが責任逃れをせず、求められるレベルにふさわしい試合を行い、公正かつ透明なスポーツを行うことを強調するものだ」

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