【11月13日 AFP】16F1第20戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2016)は12日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、総合優勝を争うチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を抑えてポールポジションを獲得した。

 年間タイトルの行方を今季最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2016)まで持ち込むためには、ブラジルGPでロズベルグの優勝を阻止するしかないハミルトンは、ベストラップ1分10秒736を記録してライバルを0秒102差で抑えた。

 ハミルトンにとってはこれが自身60回目のポールポジション獲得となり、通算68回のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏、65回のアイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏に次いで史上3番目の記録となる。

 ハミルトンは「この週末はずっとそうだったけれど、予選を通じてすごく気持ちよく走れた。ニコがどんどんタイムを縮めていたけれど、全体としては上回ることができた」と話し、「大会前に想定した中では最高の結果になった。このサーキットではいつも苦戦しているので、ポールを獲得できてうれしい」とコメントした。

 ハミルトンはブラジルGPで優勝した経験がなく、決勝が行われる13日は雨の予報もあるが、本人は「まったく気にしてない。なんでも構わないよ」と語っている。

 一方、自身初の年間王者まであと一歩に迫っているロズベルグは、ブラジルGPでは2014年と2015年に連覇を果たしており、3連覇を飾ればドライバーズタイトルが確定する。

 ロズベルグは「すごく競ったエキサイティングな予選になった。最終的には少しルイスの方が速かったけど、それは構わない。ポールポジションの選手がいつも勝つとは限らないし、明日は自分にもチャンスがあると思っている」と語った。(c)AFP