インドネシア・アチェの地震、避難住民4万5000人以上
このニュースをシェア
【12月11日 AFP】インドネシア・スマトラ(Sumatra)島北部アチェ(Aceh)州で7日に発生したマグニチュード(M)6.5の地震について、同国の災害対策当局の報道官はAFPに対し、家を失い避難している住民が10日午前の時点で4万5300人に上ったことを明らかにした。
被災地では救援活動が徐々に始まっている。報道官は、新たな情報が入ってきており、避難している人々の数は9日からほぼ倍増したと述べた。
今回の地震により州内各地で家屋やモスク(イスラム礼拝所)、商店などが多数倒壊した。災害対策当局によると負傷者は700人以上で、多くは重傷だという。アチェ州は2004年にも津波で大きな被害が出た。
報道官は、避難している人々の多くが余震への不安から避難所に入ることを拒否しており、大半は倒壊した家屋などの近くに張ったテントで夜を明かしていると語った。
被害が深刻なムルドゥ(Meureudu)では、軍が調理場や避難所に加えて仮設病院を設立し、患者であふれる医療施設に協力している。(c)AFP