【1月26日 AFP】男子ゴルフでメジャー通算14勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は25日、1年5か月ぶりに出場する米国男子ツアー(US PGA Tour)を控え、テイラーメイド・ゴルフ(TaylorMade Golf Brand)と複数年の用具契約を締結したと発表した。

 元世界ランク1位で、現在は同321位に後退しているウッズは先月、バハマ・ナッソー(Nassau)のアルバニーGC(Albany Golf Club)で行われたヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)に出場し、2015年に腰の手術を受けて以来の実戦復帰を果たしていた。プレーでは全盛期の片りんを見せつつ安定性を欠いていたが、身体的な問題はみられなかった。

 現在41歳のウッズは、4月に行われる今季のメジャー第1戦、第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)に向けた調整を始めており、26日にトーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course)で開幕するファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2017)に出場を予定している。

 1996年にPGAツアー参戦して以降、ウッズは米スポーツ用品メーカー大手ナイキ(Nike)の用具を使用してきたが、同社が昨年ゴルフ用具の事業から撤退したことを受けて今回の新たな契約に至り、復帰戦で新しいクラブを試すことになった。

「数か月間にわたり、すべてのブランドを試した結果、テイラーメイド・ゴルフを選択した。ファミリーになれて誇りに思う」とツイッター(Twitter)に投稿したウッズは、テイラーメイドのメタルウッド(ドライバー、フェアウェーウッド)とアイアン、そしてウエッジウッドを使用することになっているが、その中にパターは含まれておらず、メジャー通算14勝のうち13大会で使用してきたスコッティ・キャメロン(Scotty Cameron)特製のパターを持参する。

 今回のスポンサー契約により、テイラーメイドの技術者と協力して新しいアイアンの設計や開発を担うことになるというウッズは、「キャリアを通じて、自分の道具には常に細心の注意を払ってきた。この数か月間、あらゆるブランドから送られてきたクラブを試した。最後の決断をするにあたり、選択は簡単だった。パフォーマンスの観点から、自分はテイラーメイドを選んだ」と語った。

 2015年のウィンダム選手権(Wyndham championship 2015)で10位タイに終わって以来、米本土で行われる大会に初めて出場するウッズは、最後のメジャー制覇となった2008年の第108回全米オープン選手権(2008 US Open Championship)を含めて、トーリーパインズGCでは通算8勝を記録している。

 今大会の予選2日間で、ウッズは同じくテイラーメイドのクラブを使用している世界1位のジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)と、昨季の全米オープン選手権(2016 US Open Championship)覇者で同3位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)と同組でプレーすることになっている。(c)AFP