【2月14日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のトム・ブレイディ(Tom Brady)は、アトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)に奇跡的な形で勝利した第51回スーパーボウル(Super Bowl LI)で多くの記録を打ち立てたかもしれないが、自身の出来自体は最高からは遠いものだったと振り返った。

 39歳のブレイディは、米テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)で5日に行われたファルコンズとの一戦で、25ポイントのビハインドから逆転に成功したチームをけん引。スーパーボウル新記録となる466ヤードを獲得したペイトリオッツのスターは、いずれも最多記録となる5度目のタイトル獲得に加え、4度目の最優秀選手(MVP)受賞を果たした。

 ブレイディはNFL情報サイトのTheMMQB.comで「必ずしもそうではなかったと思う」とし、今回の試合はキャリア最高のパフォーマンスではなかったと語った。

「これまで出場した中でベストの試合の一つだったとは思う。でもインターセプトタッチダウンや、最初の37、38分で逃したいくつかのチャンスを考えれば、1クオーター半とオーバータイムでの良いプレーが『史上最高の試合』とは言えない」

「しかし、私にとって最もスリリングな試合の一つであったことに間違いはない。非常に際どかったし、最終的に信じられないようなゲームとして終わったから。高い得点力を誇る攻撃陣対トップクラスの守備陣、4時間半に及ぶ長期戦、前半と後半で対照的となった試合展開など、あの試合には本当に多くの要素が盛り込まれた…。とにかく、素晴らしいゲームだったんだ」

 また、試合を通して5回のサックに加え、9回のヒットを喫したブレイディだが、肉体的に厳しい試練を経験したことによる後遺症はないという。

「痛みは全くないし、調子はいい。100パーセントだと感じる」 (c)AFP