【6月15日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、全米オープン選手権(2017 US Open Championship)が15日に開幕する。そこでAFPは、今大会注目の5選手をまとめた。

■ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)

 昨年の全米オープン(2016 US Open Championship)で大きな殻を破ったジョンソンは、今季も第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)までにPGAツアー3勝を挙げただけでなく、2回のトップ10フィニッシュをマーク。世界ランキングも頂点に達し、ツアーでの立ち位置を圧倒的なものにするかと思われた。

 しかし、マスターズ開幕前夜になって腰に思わぬ負傷をすると、その安定したプロセスが一時停滞することになった。だが、今大会が開催される米ウィスコンシン(Wisconsin)州エリンヒルズ(Erin Hills)のコースは、メジャーの歴史上最も長くなる見通しとなっており、持ち前の飛距離が生きてくるだろう。

■ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)

 エリンヒルズで開催される今大会へのマキロイの調整は、長引く肋骨(ろっこつ)と腰の故障によって妨げられている。前哨戦の欠場を余儀なくされたマキロイだが、2011年にメジャー初優勝を飾った全米オープンへ戻ってくることを本人も楽しみにしている。今年4月に母国で婚約者のエリカ・ストール(Erica Stoll)さんと結婚したマキロイは、私生活の充実がプレーに好影響を及ぶことを期待している。

■ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)

 スピースは2015年、マスターズ(The Masters Tournament 2015)を制した2か月後の全米オープン(2015 US Open Championship)で、過去92年の同大会で最年少の王者に輝いた。テキサス(Texas)州出身の新鋭は、第144回全英オープン(The 144th Open Championship)でも優勝に近づいたが、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)のように絶対的な時代を築き上げるかとの期待は、後に時期尚早であることが証明された。

 むらのあるシーズンを送った2016年は、最終日に一時は2位と5打差の首位に立ちながらも、悪夢のようなバックナインで優勝を逃したマスターズ(The Masters Tournament 2016)が人々の記憶に最も強く残った。しかし、今年はトップ10フィニッシュを3度決める幸先がいい出だしを切ると、AT&Tペブルビーチ・ナショナルプロアマ(AT&T Pebble Beach National Pro-Am 2017)では今季初タイトルを手にしている。