【12月21日 AFP】サッカー元ブラジル代表で、政治家に転身したロマーリオ(Romario)氏が20日、汚職疑惑に揺れるブラジルサッカー連盟(CBF)の会長選に出馬する意向を示した。

 1994年W杯の優勝メンバーであるロマーリオ氏は、マルコ・ポーロ・デルネロ(Marco Polo Del Nero)会長が収賄の疑いにより国際サッカー連盟(FIFA)から停職処分を受けたCBFの腐敗を一掃したいとしている。

 ロマーリオ氏は自身のフェイスブック(Facebook)に、「多くの人から出馬を求められた。私以上にこの組織と激しく戦うことができる人物はいない。だから答えはイエスだ。立候補する」と投稿した。

 2015年から上院議員を務める51歳のロマーリオ氏は、「ピッチ内外でサッカーに貢献してきたので、私はすべての基準を満たしている」と会長選に自信をみせている。

 FIFAは15日、デルネロ会長に90日間サッカーに関わるすべての活動を一時的に停止とする処分を科すと発表。FIFAの役員でもあった76歳のデルネロ会長は、汚職により2015年12月に米国で起訴されている。

 デルネロ会長の前任者であるジョゼ・マリア・マリン(Jose Maria Marin)被告、南米サッカー連盟(CONMEBOL)元会長のフアン・アンヘル・ナポウト(Juan Angel Napout)被告、ペルーサッカー協会元会長のマヌエル・ブルガ(Manuel Burga)被告らの裁判は、11月から米ニューヨークで始まっている。(c)AFP