セビージャ、成績不振を理由にベリッソ監督を解雇
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【12月23日 AFP】スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)は22日、成績不振を理由に、1か月前に前立腺がんであることを公表していたエドゥアルド・ベリッソ(Eduardo Berizzo)監督を解雇した。
セビージャは声明で「チーム成績が低迷していることを受け、理事会はファーストチームの監督を解雇すると決断した」と述べ、ベリッソ監督の病気については触れなかった。
先月行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のリバプール(Liverpool FC)戦で、セビージャは前半に3点差つけられながらも3-3のドローに持ち込み、ベスト16入りを決めてマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との1回戦に臨むことになった。ベリッソ監督の健康状態が明かされたのは、その試合からわずか数時間後のことだった。
現役時代にはアルゼンチン代表として活躍したベリッソ監督は、腫瘍摘出術を受けるために4試合ベンチ外となり、その間はアシスタントコーチのエルネスト・マルクッチ(Ernesto Marcucci)氏が暫定的指揮官を務めていた。
マルクッチコーチが最後に指揮を執ったレアル・マドリード(Real Madrid)戦で0-5で大敗を喫したセビージャは、ベリッソ監督が復帰しても運気を変えることはできず、本拠地で迎えた15日のレバンテ(Levante)戦はスコアレスドローに終わり、20日のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦でも1-3で敗北した。
セビージャは現在、リーグ4位のレアル・マドリード(Real Madrid)に勝ち点2差の5位につけているものの、試合の消化数ではレアルが23日に行われるFCバルセロナ(FC Barcelona)の伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」を含めて2試合少ない状況となっている。
スペイン南部アンダルシア(Andalusia)自治州に本拠地を置くセビージャは、「新監督の正式雇用に向けた話し合いを開始している。新指揮官は、クリスマス休暇後にスタッフが戻って来てから加入することになる」と公表。次の公式戦は、来年1月3日に行われるカディス(Cadiz CF)とのスペイン国王杯(Copa del Rey 2017-18)5回戦第1戦となっている。(c)AFP