クラシコは2-2のドロー、レアルはロナウドが負傷交代でCL決勝に暗雲
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【5月7日 AFP】17-18スペイン1部リーグは6日、第36節の試合が行われ、退場者を出したFCバルセロナ(FC Barcelona)は、リオネル・メッシ(Lionel Messi)のゴールなどでレアル・マドリード(Real Madrid)と2-2で引き分け、シーズン無敗での優勝に一歩前進した。一方、レアルはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が負傷交代しており、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝に暗雲が垂れ込めた。
足首を痛めたとみられるロナウドは、前半だけでベンチに下がっており、26日に行われるリバプール(Liverpool FC)との大一番までに回復が間に合うか注目される。
前半バルセロナはルイス・スアレス(Luis Suarez)の得点で先制したが、直後にレアルはロナウドがジェラール・ピケ(Gerard Pique)に競り勝ち同点ゴールを挙げた。前半終了間際にバルセロナは、セルジ・ロベルト(Sergi Roberto Carnicer)がマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)に対する暴力行為で退場処分を受け、数的不利に陥った。
しかし一人少ないバルセロナは、後半メッシの個人技で勝ち越しに成功したものの、レアルはギャレス・ベイル(Gareth Bale)がゴールを決めて再び追いつき、「エル・クラシコ(El Clasico)」は引き分けに終わった。
レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、試合後ロナウドの状態について「大したことではない。多少の不安があり、今は足首が少し腫れているが、彼はそれほどひどいものではないと言っている」と話した。
大事を取ってロナウドを前半だけでベンチに下げた指揮官は、モビスターTV(Movistar TV)に対して「あしたになれば分かる。チャンピオンズリーグの決勝? 出られるようにすべての手を尽くすつもりだ」と話した。
すでにバルセロナのリーグ優勝が決まっていたため、見どころの少なかったクラシコだが、ロナウドが負傷したレアルに対し、後半一人少ない中で敗戦を免れたバルセロナにより実りの多い結果となった。
エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督率いるバルセロナは、リーグ戦が38試合制になってから初めての無敗優勝まであと3試合となっている。
今季限りでのバルセロナ退団を表明しているアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)は、ふくらはぎに問題を抱えていたものの38度目にして最後のクラシコに出場し、後半途中に交代した際はファンにスタンディングオベーションで迎えられた。(c)AFP/Thomas ALLNUTT