複製を描き続けられるか? 深セン・大芬の「油絵村」、迫られる選択
このニュースをシェア
【11月3日 CNS】大芬(Dafen)油絵村は、中国・深セン市(Shenzhen)龍岡区(Longgang)にあり、敷地面積0.4平方キロ。1989年8月に香港画商の黄江(Huang Jiang)氏が当時深セン経済特区管理線の外にあった貧しい村で民家を借り、学生と絵師を募集し、油絵の模写と卸売りのビジネスを始めた。
20数年が過ぎ、今や大芬村は世界最大の油絵の卸売・集散地へと劇的に変身し、「中国油絵第一村」と呼ばれるに至る。ピーク時で、世界の油絵市場の60%の絵が大芬村の画師の手によるものとなった。全世界の壁に彼らが描いた油絵が掛けられていると言っても過言ではない。
現在は、注文が右肩下がりとなり、画師と画廊はピーク時に比べ半分近くになった。大芬村は岐路に立たされている。名画の模写を続けるのか、それとも新たに原作の道を切り開くのか? 大芬村は難しい選択を迫られている。(c)CNS/JCM/AFPBB News