十分な栄養を摂取できずに痩せ細った2歳の男の子が、体重測定を受けている姿が写っている。現在、イエメンではイランやサウジアラビアの経済的な封鎖によって通過価格が下落し、食糧価格などの物価は高騰している。つまり、経済的に十分な食糧を得ることが難しい状態である。イエメンでは栄養失調で子どもが亡くなることは珍しいことではない。誰もが平等に授かったはずの命なのに、生まれた環境次第で大きな違いが生じてしまう。はたして、この男の子が満足に食糧を得ることのできる日はいつ来るのだろうか。健康的に暮らせる日は来るのだろうか。将来は、この子たちが世界を支えていく立場になる。子どもたちが一刻も早く満足に食糧を得られ、健康に生きることができるように、飢餓の現状を世界に伝えて多くの人に知ってもらう必要がある。世界の財産である子どもたちに食糧を。

[日本大学東北高等学校 栁沼 凜南]