【3月14日 Xinhua News】中国内外の研究者は12日、琥珀(こはく)の中から超小型の古鳥類を発見したと明らかにした。小型動物の進化を研究する上で重要な意義を持つ。

 研究は中国地質大学(北京)(China University Of Geosciences, Beijing)の邢立達(Xing Lida)副教授、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の米国籍研究員、ジンマイ・オコナー(Jingmai O'Connor)氏、米ロサンゼルス自然史博物館(Natural History Museum of Los Angeles County)恐竜研究所所長のルイス・キアッペ教授、カナダのロイヤル・サスカチュワン博物館(Royal Saskatchewan Museum)のライアン・マッケラー(Ryan McKellar)教授らが共同で行ったもので、論文はこのほど、総合学術誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された。

 琥珀はミャンマー北部カチン州(Kachin)のフーコン渓谷で発見され、後期白亜紀の最も早い時期(約1億年前)に形成された。琥珀には古鳥類の頭蓋骨が包み込まれており、長さはわずか約14ミリで、鋭いくちばしと密集した歯、巨大な眼窩(がんか)を備えている。

 邢氏によると、現存する世界最小の鳥類はマメハチドリで、体重約1.95グラム、体長5.5センチほど。今回発見された古鳥類は、頭蓋骨の大きさから見てマメハチドリより小さいという。(c)Xinhua News/AFPBB News