貴州茅台の時価総額が史上最高に、コカ・コーラを超えて世界1位へ
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【4月24日 CNS】中国・証券市場で22日、A株のスター企業の酒造大手「貴州茅台(Kweichow Moutai)」の株価の上昇幅が3%を超え、終値で1株1244.5元(約1万8900円)となり、同社の時価総額が1兆5600億元(約24兆円)と史上最高を更新。米飲料大手コカ・コーラ(Coca-Cola)も超えた。
金融データサービスを営む「万得資訊(Wind)」のデータによると、現在、世界の食品・飲料業で時価総額が1兆元(約15兆2000億円)を超える企業は、貴州茅台、コカ・コーラ、ペプシコの3社のみだ。
北京時間22日午後3時、貴州茅台の時価総額は史上最高に達した。その1日前には2019年の経営実績が発表され、売り上げは前年比15.1%増の888億5400万元(約1兆3500億円)、純利益は同前年比17.05%増の412億6000万元(約6270億円)だった。
このほか、利益配当案も発表された。全株主に対して1株当たり現金170.25元(税込、約2590円)とし、利益配当総額は213億8700万元(約3250億円)と報告書に記載されている。
東呉証券(Soochow Securities)の楊默曦(Yang Moxi)アナリストによると、貴州茅台の業績は全体的に安定している。景気変動による影響を受けることが比較的少なく、特に、その強大なブランド効果と製品の希少性が長期的に安定した業績の基礎となっていると考えられる。新型コロナウイルスの感染拡大の中では、投資家は業界トップの貴州茅台に集中、実際の価値よりも高い評価を受けたと分析している。(c)CNS/JCM/AFPBB News