豪刑務所に薬物隠した郵便物が急増、感染防止で面会中断の中
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【5月17日 AFP】オーストラリアの刑務所が新型コロナウイルス対策として受刑者との面会を一時中断して以降、郵便物に隠した薬物が発見される事例が急増している。手紙やカードの他、子どもが描いた絵から見つかった事例もあったという。当局が17日、明らかにした。
豪最多人口を抱えるニューサウスウェールズ(New South Wales)州で複数の刑務所を管理する矯正機関CSNSWによると、郵便物から押収した禁止物の数は、2019年には月平均わずか22点だったのに対し、先月は135点に上ったという。
同州全域の38の刑務所では、新型コロナウイルスの流行を受けて3月半ばから受刑者との面会が一時中断されていた。
今月には、子どもが描いた絵からオピオイドの一種、ブプレノルフィンを発見。細長く切ったブプレノルフィンが紙に貼られており、何層にも色を塗って隠されていたという。
CSNSWは「職員が描かれている太陽の触感が異様であることに気付いて疑った」と説明している。
刑務所は面会中断期間中の検査を強化しており、薬物がグリーティングカードや封筒に貼り付けられていたり、テニスボールや飲料ボトルの中に入れられてフェンス越しに刑務所内に投げ入れられたりした事例もあったという。(c)AFP