「逼迫する二つの問題」
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新型コロナウイルス感染症によって都市封鎖を余儀なくされたイスタンブールの街並みを背に、イルカがのびのびと泳いでいる。何時になく海岸線に近づいて生き生きと泳ぐこのイルカの姿と、我々人間の置かれている悲しい状況はあまりに対照的だ。最近では、中国においても大規模な都市封鎖によって人間の活動が制限されたために大気汚染が改善されたと言われている。これらのことから、人間がいかに地球環境を支配しようとしてきたかということを痛感させられた。我々が新型コロナウイルス感染症によって生命を脅かされていることと同様に、多くの生物は人間が引き起こした環境問題によって生命を脅かされていることを忘れてはならない。これを機に国際社会は団結して逼迫した環境問題に対しても向き合っていくべきであると考え、この写真を選定した。
[東京女子大学 堀 耀]