倒壊アパートから4歳児救助 死者13人に インド
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【8月25日 AFP】(更新、写真追加)インド西部で5階建てのアパートが倒壊した事故で、発生翌日の25日、4歳の男児ががれきの中から救出され、現場は大きな拍手に包まれた。事故では13人が死亡し、最大で60人ががれきの下敷きになっているとみられている。
ビルの倒壊は24日夜、ムンバイの南方に位置する町マハード(Mahad)で発生。災害対応チーム3隊と災害救助犬が夜通し、トタン板や壊れたれんがなどをかき分けて捜索に当たった。
当局によると、全47戸のアパートの住人は、その多くが新型コロナウイルスの流行を受けてすでに町を離れており、巻き込まれずに済んだという。
今のところ原因は不明だが、6月から9月にかけてのインドの雨期には、降り続く雨のために老朽化した建物の倒壊が多発する。
インド国家災害対応部隊(NDRF)の広報担当者は記者団に対し、13人の遺体を収容した一方で、倒壊を生き延びた男児を救出したことを明らかにした。
救助活動を捉えた動画には、男児ががれきの中から引き出され、担架に乗せられる様子や周囲の人々が拍手喝采を送る様子が捉えられている。
がれきの下に依然として閉じ込められている人の数は25日朝の段階で、20人から70人ほどと推定されていた。数十人はアパートが揺れ始めた際に避難していたという。
マハード警察の当局者は匿名を条件にAFPの取材に応じ、「中に閉じ込められた人の正確な数は誰にも分からない」とし、当局は当初、最大で200人に上ると推定され、よりひどい事態を懸念していたと付け加えた。(c)AFP