【3月2日 CNS】中国・黒竜江省(Heilongjiang)は春の耕作シーズンを前に、偽種子を使った違法な農業生産活動を取り締まる特別行動を始めた。偽種子による生産や品種権の侵害、違法な種子の遺伝子組み換えなどの犯罪行為を徹底的に取り締まる。

 黒竜江省の2020年の穀物生産量は7541万トンで、2019年に比べて40万トン近く増加。「17年連続の豊作」を達成し、穀物生産量は10年連続で国内1位の座を保っている。

 特別行動は黒竜江省の農業農村局、市場監督管理局、公安局が共同して開始。各地の種子取引市場や都市と農村の中間地点、隣接省との境界地域などをターゲットに監視や抜き打ち検査を行う。種子の生産・販売に関係する企業や農業団体、卸売業者、販売店などで厳格な検査を行い、偽種子による生産や無許可営業、違法な遺伝子組み換え、品種権侵害、違法広告などを厳しく取り締まる。作付けが終わる6月中旬頃まで継続する。

 今年の特別行動は「商品穀物名義での種子販売」も厳しく取り締まる。商品穀物を種子として使うことは禁じられている。農家が誤解して使用する恐れがあり、違法行為を発見次第、迅速に刑事処分を取る方針だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News