【3月10日 AFP】(更新)ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は12日、日本とオーストラリア、インドの首相らと初の首脳会議を開き、中国に対する防波堤と称される同4か国の連携を強化する。

 バイデン大統領は米国と同盟諸国との間の関係復旧を宣言しており、先月には就任後初の首脳会談をカナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相とオンライン形式で開いた。

 インド外務省は9日、同国のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の会議出席を発表。会議では、バイデン氏が優先課題とする気候変動や新型コロナウイルスのほか、海洋安全保障の強化が議題となると説明した。

 ジェン・サキ(Jen Psaki)米大統領報道官は、首脳会議の開催はバイデン氏が「インド太平洋地域の同盟国や提携国との緊密な協力に重きを置いている」ことを示していると述べた。

 外務省によると、菅義偉(Yoshihide Suga)首相は9日、モディ首相と電話会談を行い、中国による「東シナ海(East China Sea)・南シナ海(South China Sea)における一方的な現状変更の試み」や香港・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の状況について深刻な懸念を表明した。(c)AFP