【5月17日 CGTN Japanese】中国の火星探査機「天問1号(Tianwen-1)」が15日午前、火星のユートピア平原南部にある予備着陸エリアに着陸しました。

 同日、中国初の火星探査任務の総設計者を務める張栄橋(Zhang Rongqiao)氏がチャイナ・メディア・グループ(CMG)の取材を受けました。着陸地点の選択について、張氏は、「まずは着陸の安全を確保することを考えて選択した。ユートピア平原は相対的に緩やかなところだ。また、科学的な探知の意味から選択した。着陸地点の近くは海と陸の境目であったとされており、そこで科学的な探査を行う意味が大きい」と述べました。

 巡視時間を3カ月としたことについて張氏は、「3カ月間の設計は総合的に考えた結果だ。すべての設備を稼働させる状態で、着陸後3カ月たてば、すべての測定データが得られる」と説明しました。

 また、火星への移住の可能性について、張氏は、「火星への移住は科学的ではない。もし、火星を改造する能力があるのであれば、時間をかけて地球をより良くすべきではないだろうか」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News