【7月29日 AFP】米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は28日、9月から州立病院で患者と接する職員に新型コロナウイルスワクチンの接種を義務付けると発表した。米国では感染力の強い変異株「デルタ株」が急速に拡大している。

 クオモ氏によると、州職員数万人は9月6日以降、ワクチン接種証明を提示するか、毎週検査を受けなければならない。ただし、州立病院で患者と接する職員に選択肢はなく、ワクチン接種が義務付けられる。

 クオモ氏は、「患者と医療従事者の双方の安全を守るため、ニューヨーク州は州立病院で患者と接する職員にワクチン接種を義務付ける」と述べた。

 カリフォルニア州とニューヨーク市も今週、職員にワクチン接種か毎週の検査を義務付けると発表した。

 カリフォルニア州は、州職員約24万人と民間の医療従事者数十万人を対象に、8月21日までにこの義務を完全順守するよう求めている。

 ニューヨーク市は、警察官や消防士、教師などの市職員30万人以上を対象に、9月13日から実施する。

 退役軍人省も26日、医療職10万人以上を対象に、連邦政府機関として初めてワクチン接種を義務化すると発表した。(c)AFP