【10月10日 AFP】季節を問わず都心は地方より気温が高い、特に夜間は。

 日中に建物や路面に吸収された熱は、日沈後に放出される。これは「ヒートアイランド」と呼ばれる現象だ。

 結果、都心と地方の夜間の気温は平均2〜3度の差が出る。熱波が発生するとその差は10度に達することもある。

 気候変動に適応するために都市で実施できる対策は多い。

 一つは、建物の壁や屋根に熱を反射する素材を使うことだ。よく反射する塗料やシーリング材による「アルベド効果」により、気温を1〜3度下げることができる。

 道路や建物を白く塗装することも、効果的かもしれない。

 屋上緑化や庭園の造設など、都市の緑化も欠かせない。木が日陰をつくり、植物や土壌からの適切な蒸発散を維持できる。

 道路に設置されたスプリンクラーで、路面に散水することも可能だ。

 道路表面はアスファルトではなく、水が土壌にまで染み込む多孔質材が望ましい。

 噴水の増設。水の蒸発によって涼しい場所ができる。

 風を生かしてビルの間を通り抜けるようにすれば、熱気の滞留を防ぐことができる。(c)AFP