【12月24日 CGTN Japanese】中国科学院合肥物質科学研究院にある「人工太陽」と呼ばれる全超伝導トカマク型核融合エネルギー実験装置(EAST)が今月、再び運転を開始しました。

 同研究院の副院長で、プラズマ物理研究所の所長でもある宋雲涛(Song Yuntao)氏によりますと、今回の実験は、前回の実験結果やEASTの補助加熱などのシステムのレベルアップに基づいて行われ、「人工太陽」がさらに「熱く」「恒久」へと進むことを目指します。  

 太陽は万物の成長に欠かせないものです。地球上に「人工太陽」を作り出し、クリーンエネルギーの絶え間ない供給という人類の夢を実現できるかと、人類は、20世紀半ばごろから核融合エネルギーの研究を始めました。中国科学院は1970年代にトカマクの研究チームを発足させ、安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)などに研究院を設置しました。  

 EASTの研究にはこれまでに、国内外の研究者延べ1万人余りが参加し、電子温度セ氏1億度での20秒間のプラズマ運転など世界でも重要な技術的飛躍を成し遂げました。  

 次世代の「人工太陽」と呼ばれる中国核融合工学実験炉(CFETR)の工学的設計はすでに完了しており、現在、核融合炉メインエンジンの基幹システムの総合研究施設を建設中です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News