羽生が全日本フィギュアV、4回転アクセル失敗も五輪代表入り
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【12月27日 AFP】フィギュアスケートの全日本選手権(Japan Figure Skating Championships 2021)は26日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、見事な演技を見せた羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が合計322.36点で優勝し、北京冬季五輪代表に内定した。
五輪で2連覇中の羽生だが、4回転アクセルは回転不足に終わり、公式戦における史上初の成功はならなかった。
足首の靱帯(じんたい)を負傷し8か月ぶりの実戦となった羽生は、6週間後に迫った北京五輪で再挑戦の機会を得ることになる。
大会後には五輪に向けた代表メンバーが正式に発表され、羽生の他には前回の平昌冬季五輪で銀メダルを獲得した宇野昌磨(Shoma Uno)、世界ランキング1位の鍵山優真(Yuma Kagiyama)が名を連ねた。
五輪挑戦の意向を前週ようやく示した羽生は「正直に言って、僕にとってはあまり考えていなかった五輪です」とコメントした。
「ただ、ここに来るまでの過程、ここに来るまで支えていただいた方々への思い、また現在も支えてくださっている方々への思い、そういうものを含めて出ることを決意しました」
五輪での目標について問われた羽生は「1位を目指して」やっていきたいと答えた上で、「フィギュアスケート男子シングルで3連覇という権利を有しているのは僕しかいない」と付け加えた。
グランプリ(GP)シリーズの欠場を余儀なくされた足首のけがの影響は一切感じさせず、4回転アクセル以外は圧巻の演技を披露した羽生は、211.05点をマークして合計スコアを322.36点とし、同295.82点の宇野を2位に、同292.41点の鍵山を3位に抑えた。
女子シングルの五輪代表メンバーには、前日の女子シングル・フリースケーティング(FS)で優勝を果たした平昌冬季五輪6位の坂本花織(Kaori Sakamoto)に加え、樋口新葉(Wakaba Higuchi)、河辺愛菜(Mana Kawabe)の3人が選出された。
北京冬季五輪は来年2月4日に開幕する。(c)AFP/Andrew MCKIRDY