【2月12日 AFP】欧州南天天文台(ESO)は10日、最近発見された太陽系外惑星「プロキシマd(Proxima d)」の想像図を公開した。プロキシマdは、太陽系に最も近い恒星を公転している惑星の一つであることが、最新の研究で確認された。

 プロキシマdは、地球から約4光年の距離にある赤色矮星(わいせい)の「プロキシマ・ケンタウリ(Proxima Centauri)」の恒星系で発見された三つ目の惑星。岩石質で、質量は地球の4分の1ほどと考えられている。

 プロキシマdの公転軌道は、主星プロキシマ・ケンタウリから約400万キロ、太陽と水星間の10分の1足らずの距離にあり、主星とハビタブル・ゾーン(生命生存可能領域)の間に位置する。公転周期はわずか5日だ。

 想像図には、プロキシマ・ケンタウリを公転していることが知られている他の二つの惑星、「プロキシマb(Proxima b)」と「プロキシマc(Proxima c)」も描かれている。

 プロキシマbは、地球と同程度の質量を持つ惑星で、公転周期は約11日。ハビタブル・ゾーン内にある。

 プロキシマcは、他の二つに比べて長い約5年の周期で主星を周回している。

 研究論文は、10日の国際天文学誌アストロノミー&アストロフィジックス(Astronomy and Astrophysics)に掲載された。(c)AFP