ウクライナ侵攻、パイプライン渡って逃げる家族
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【4月1日 AFP】ロシアのウクライナ侵攻開始から36日目を迎えた3月31日、キエフ東郊ブロバルイ(Brovary)地区の前線で、ウクライナ兵士が幼い女の子を抱きかかえ、細いパイプラインの上を渡っていた。
カロリーナ・トカチェンコ(Karolina Tkachenko)ちゃん(3)の家族は、黒焦げになったロシア軍の装甲車が散乱する平原を1時間歩いて、自宅のある村から逃げて来たところで最後の難関に直面した。
広い川に橋はなく、水面から3メートルほど上に架かっているガスパイプラインを約50メートル歩いて渡るしかない。パイプの幅は50センチ程度しかなく、足をかけるとぐらぐらする。
兵士に抱かれたカロリーナちゃんが無事に渡り終え、反対側にいた兵士らの手に渡された。次は母親のカリーナ(Karina Tkachenko)さん(21)の番だ。
同じく無事に反対側へたどり着いたカリーナさんは娘に抱きつく。最後に夫も加わった。
キエフ郊外の村人たちは、あらゆる手を尽くしてロシアの侵攻から逃れようとしている。(c)AFP