【5月1日 AFP】ロシア軍がウクライナに侵攻してから約2か月、南東部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)市内および要衝とされる港での戦闘はほぼ停止したが、アゾフスターリ(Azovstal)製鉄所からは時折、爆発音が響いている。

 黒焦げになった建物、沈んだ船、散らばった砲弾の破片は、ロシア軍による制圧の激しさを物語っている。

 アゾフスターリ製鉄所には、数百人の民間人がウクライナ兵とともに残っているとみられるが、同製鉄所に立てこもるウクライナ軍の精鋭部隊「アゾフ連隊(Azov Regiment)」によると4月30日、20人が避難し、マリウポリから北西に約225キロ離れたザポリージャ(Zaporizhzhia)に向かった。

 国連(UN)は製鉄所からの民間人退避を調整しているが、30日の退避が国連主導で行われたものなのか、また今後も避難が継続されるのかは不明。ロシア国営タス通信(TASS)は25人が避難したと伝えている。

 映像は4月29日撮影。(c)AFP