ロシア軍の性暴力、欧米が停止訴え
このニュースをシェア

【6月7日 AFP】欧米諸国・地域は6日に開かれた国連安全保障理事会(UN Security Council)の会合で、ロシアに対し、同国軍の兵士らによるウクライナでの性暴力をやめさせるよう訴えた。これに対しロシア側は「デマ」だと否定した。
米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)国連大使は「ロシアは兵士によるレイプや暴力、残虐行為をやめさせなければならない。ロシアに対し、ウクライナの人々に対するこの非道で正当な理由のない戦争をやめるよう訴える」と述べた。
欧州連合(EU)の大統領に当たるシャルル・ミシェル(Charles Michel)欧州理事会(European Council)常任議長も、ロシアの「残虐行為」を非難。「犯罪は罰せられなければならず、いずれ罰せられるだろう。該当者に責任を取らせるための証拠が必要であり、証拠の収集を支援しているところだ」と語った。
ミシェル氏はまた、ウクライナ侵攻によって招かれた食料危機についてはロシアに「単独責任がある」と糾弾した。
ミシェル氏のこうした発言を受け、ロシアのワシリー・ネベンジャ(Vassily Nebenzia)国連大使は議場を退出。副大使が代理出席した。
ネベンジャ氏は先に、ロシア軍によるウクライナでの性暴力疑惑を否定。「ロシア軍が性暴力を行っているとの非難が繰り返されているが、証拠が示されたことはない」と反論していた。(c)AFP