中国山東省海陽原子力発電所第2期工事が着工
このニュースをシェア

【7月15日 CGTN Japanese】中国の重要エネルギープロジェクトの一つである海陽原子力発電所の第2期工事が14日に着工しました。百万キロワット級原子力発電ユニット2基を建設し、2027年に完成し、生産を開始する予定です。
海陽原子力発電所は山東省煙台市海陽に位置し、第1期工事の1号機と2号機はこれまでに740億キロワットを超える発電を行ってきました。14日に着工した第2期工事には3号機と4号機の2基が含まれ、1基当たりの定格出力は125万3000キロワットで、ユニットの設計運転耐用時間は60年だということです。
国家電力投資集団の呉放原子力開発チーフエンジニアによりますと、第2期工事で建設する2基の発電ユニットは、独自に設計し国産化した第3世代の非動力エネルギー型CAP1000ユニットで、完成後、海陽原子力発電所の最大出力は500万キロワットに達し、4台のユニットは毎年400億キロワットの発電が可能で、これは年間1700万トンの原料炭を節約し、3200万トンの二酸化炭素の排出削減に相当するということです。
これと同時に、中国初の遠距離原子力熱供給プロジェクトも14日、海陽原子力発電所で着工し、約120キロの長距離熱輸送基幹ネットワークが建設されます。プロジェクト完成後は原子力による地域を横断した熱供給が実現し、供給地域は山東省青島市や威海市などに及び、およそ100万人の冬の暖房需要を満たすことができるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News