フューリーがナイフ犯罪の厳罰化訴え、親戚が刺殺される 英
発信地:ロンドン/英国
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【8月22日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が21日、親戚が刺殺される事件が起こったことを受け、ナイフ犯罪の取り締まり強化を英政府に訴えた。
フューリーは自身のSNSで、ナイフによる死の規模は「パンデミック」だと表現し、殺された親戚のリコ・バートンさんを悼んだ。
フューリーは「親戚が昨晩殺された。首を刺された」と明かし、「こんなことはすぐに終わらせなくてはならない。英国政府はナイフ犯罪を厳罰化すべきだ。これはパンデミックであり、自分の身に降りかかるまではどれだけひどいものか分からない」と書き込んだ。
「人生はとてもかけがえがなく、あっという間に奪われかねないから、一瞬一瞬を楽しもう。安らかに、リコ・バートン。君が天国でよい場所を授からんことを。またすぐに会おう」
警察は事件について、「無分別」で「計画性のない」襲撃だったと話している。警察によれば、21日の午前3時頃、グレーターマンチェスター(Greater Manchester)のオルトリナム(Altrincham)で騒ぎが起こっているとの通報を受けた救急サービスが駆けつけたところ、刺された状態の17歳の男性と31歳の男性が見つかった。
2人は近くの病院へ搬送されたが、31歳の男性は負傷が原因で死亡。17歳の男性は重傷だが、命にかかわる状態ではないという。
すでに21歳と20歳の男2人が容疑者として逮捕されている。英国でのナイフによる犯罪は、今年3月までの1年間で4万9027件が記録され、昨年同時期までの件数よりも10パーセント多くなっている。(c)AFP