メタノール混入酒で54人死亡 ペルー
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【10月18日 AFP】ペルー保健省は17日、人体に有害なメタノール(メチルアルコール)入りの酒を飲んで過去1か月に少なくとも54人が死亡したと明らかにした。
同省によると、9月中旬以降、メタノール中毒の事例が117件報告されており、うち54人が死亡した。
保健省傘下の国立疫病対策センターのエドゥアルド・オルテガ(Eduardo Ortega)センター長は「(メタノール中毒の事例として)近年では最多だ」とAFPに語った。
保健省は16日、2リットル入りペットボトルで販売されている「プントドロ(Punto D Oro)」のウオッカ・パッションフルーツ味とピニャコラーダ味にメタノールが含まれていることが調査で明らかになったとして、摂取しないよう呼び掛けた。
首都リマ周辺の病院では、中毒事例が数十件報告されていた。
メタノールの業界団体メタノール・インスティテュート(MI)のウェブサイトは、「悪質な企業または個人」が、安全で摂取可能なエタノールのより安価な代替品としてメタノールを酒類に加えることがあるとしている。
MIによると、メタノールの中毒症状は腹痛、吐き気、嘔吐(おうと)、呼吸困難、失明、かすみ目、意識障害など。25ミリリットル以上摂取すると死亡する恐れがあるという。(c)AFP