【10月19日 AFP】ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマーク（Andriy Yermak）長官は17日、ロシアと捕虜交換を行い、女性108人が解放されたと発表した。女性だけの捕虜交換は、2月のロシアによる侵攻開始以降初めてとされる。

　ウォロディミル・ゼレンスキー（Volodymyr Zelensky）大統領も同日夜の定例演説で、108人の内訳について「96人が兵士で、うち37人はアゾフスターリ（Azovstal）製鉄所で捕虜となった。12人が民間人だ」と説明。捕虜交換に関わった全関係者に謝意を示した上で「ロシア人捕虜が増えるほど、われわれの英雄を早く解放できる」と述べた。

　東部ドネツク（Donetsk）州の親ロシア派「ドネツク人民共和国」の指導者デニス・プシーリン（Denis Pushilin）氏も捕虜交換を認め、110人の交換で合意したが、うち2人はロシアにとどまることを選択したと語った。

　ロシア国防省によると、同国には2月からウクライナに拘束されていた民間船の乗組員72人が戻った。

　映像は17日撮影・提供。(c)AFP