【11月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)のギュンター・シュタイナー(Guenther Steiner)代表は12日、ミック・シューマッハ(Mick Schumacher)の去就に関する決断を次週に発表すると明かした。

 ミックは来週の今季最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2022)限りでチームとの契約が満了になる。シュタイナー代表は「来週のどこかで発表する見込みだ」と話し、「みんながその日を待つことになるから、どの日とは言えない。来週になる」と続けた。

 年間優勝7回を誇るミハエル(Michael Schumacher)氏を父に持つ23歳のミックは、今季も安定感のなさに苦しんでいる。現在開催中のサンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2022)では、チームメートのケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)が予選トップタイムを記録し、自身とチームにとって初となるスプリントのポールポジションを獲得する中で、最後尾の20番手に沈み、この日行われたスプリントは12位だった。

 シュタイナー代表はミックに同情しつつ、「彼に対しては、ほとんどかわいそうに感じる。最初の2本のランは非常によかったが、その後のドライタイヤで感触をつかめなかった。(タイヤの)温度が少し下がって何人かに抜かれ、それで少し自信を失ってしまった」と話している。

「それが、彼の今年一年を映している。非常にいいときもあれば、かなり悪いときもある」

 今季の獲得ポイントはマグヌッセンの25点に対して12点だが、安定感のなさからミックの去就をめぐる臆測は以前から絶えない。

 ミックのシートは、同じドイツ出身で経験豊富なニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)のものになるという話が出ている。現在アストンマーティン(Aston Martin F1)でテスト兼リザーブドライバーを務めるヒュルケンベルグだが、チームは今週、来季のリザーブにストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)を起用すると発表しており、ヒュルケンベルグはチームを離れるとみられている。(c)AFP