【12月4日 AFP】ボクシング、WBC世界スーパーフライ級王座決定戦が3日、米アリゾナ州グレンデール(Glendale)で行われ、フアン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada、メキシコ)が判定2-0(116-112、115-113、114-114)でローマン・ゴンサレス(Roman Gonzalez、ニカラグア)に勝利。3度目の対戦を制し、空位となっていた王座を獲得した。

 体のキレで大きく勝るように見えたエストラーダは、ゴンサレスが慎重に試合に入った隙を突き、低調なスタートだった相手にタイミングよくパンチを浴びせた。ところが中盤になるとギアを上げたゴンサレスが圧力を強め始め、積極的に前へ出てエストラーダを後退させた。

 9回は流れが行き来する展開となり、ゴンサレスがボディーを攻めると、エストラーダも左右のコンビネーションと左フックで相手をぐらつかせたように見えた。ゴンサレスは10回に倒れたがこれはスリップと判定され、点差を縮めて最終12回を迎えたが、エストラーダは相手の左右のコンビネーションをしのぐと自らも連打を浴びせて攻勢に転じ、この回を乗り切きった。

 10年前に始まった両者のライバル関係で、エストラーダはこれで2連勝(3戦2勝)とし、戦績を44勝(28KO)3敗に伸ばした。対するゴンサレスは51勝(41KO)4敗となっている。(c)AFP