【12月13日 AFP】陸上男子800メートルで2個の五輪金メダルに輝いたデビッド・ルディシャ(David Lekuta Rudisha)氏は12日、母国ケニア南部で起きた週末の飛行機事故から無事に生還したと明かし、感謝を述べた。

 同種目の世界記録保持者である33歳のルディシャ氏は、10日にマサイの若者たちが参加するスポーツ大会「マサイ五輪(Maasai Olympics)」の開催地から飛行機で離陸した際、機体がトラブルに遭遇して緊急着陸を余儀なくされた。

 自身もマサイ民族にルーツを持つルディシャ氏は、現地紙ネーション(Nation)で「恐ろしい出来事があり、神に祈りながら胸に手を当ていた」と明かした。事故の際には「パイロットが素晴らしい仕事をして機体を長く空中で安定させた」とし、「全員が生還できて神に感謝する」と語った。

 マサイ五輪は同民族のリーダーと野生動物保護団体「ビッグライフ基金(Big Life Foundation)」が約10年前に設立し、ルディシャ氏がスポンサーの一人となっている。団体は10日遅くに「乗客の一人が負傷し、病院で治療を受けている」と発表し、「マサイ五輪のパトロンであるルディシャ氏を含め、その他の人に特に深刻な肉体的危害はない」とも補足した。(c)AFP