ウクライナ、疑惑映像で射殺された兵士の身元特定と発表
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【3月7日 AFP】ウクライナ軍は7日、ソーシャルメディアで拡散した兵士が射殺される映像をめぐり、その身元を特定したと発表した。動画は怒りを呼び、ウクライナ政府関係者は捜査を要求している。
問題の映像には、拘束されたウクライナ兵とされる人物が浅い塹壕(ざんごう)の中に立ち、たばこを吸いながら「ウクライナに栄光あれ」と言った瞬間、射殺される様子が捉えられている。
ウクライナ軍はテレグラム(Telegram)で、「初期情報によると、死亡したのは第30独立機械化旅団の兵士、ティモフィ・ミコラヨビッチ・シャドゥラだ」と発表。東部バフムート(Bakhmut)近郊での戦闘のさなか、2月3日から行方不明になっていた兵士で、「身元の最終確認が可能になるのは、遺体が返還された後だ」としている。
ウクライナ側は、この兵士の遺体の所在について、現在ロシア軍が支配している地域にあるとみている。
AFPは、動画が撮影された日時や場所に加え、ウクライナ政府関係者やソーシャルメディアユーザーが指摘しているように射殺された人物がウクライナ人捕虜なのかどうか、独自の確認は取れていない。
ロシアによるウクライナ侵攻開始後、両国政府は捕虜となっている自国民が殺害されたとして、非難の応酬を繰り返している。(c)AFP