【4月22日 AFP】ケニア警察は21日、「イエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」とかたって信者を餓死させたと疑われるカルト教団の捜査を進める中で、信者3人の遺体を発見したと発表した。

 マリンディ(Malindi)地区の捜査責任者は「遺体の掘り起こしを続けている。これまでに3人の遺体を収容した」と述べたが、3人の身元や死因には言及しなかった。

 現地メディアによると、グッドニュース・インターナショナル教会(Good News International Church)の牧師、マケンジー・ヌセンゲ(Makenzie Nthenge)容疑者は先月、子ども2人が親に餓死させられた事件で逮捕・訴追されたが、保釈金10万ケニア・シリング(約9万8000円)を納付し、釈放された。

 ヌセンゲ容疑者が餓死させたとみられる信者4人の遺体が見つかったのを受け、警察は15日、再逮捕したと発表した。

 インド洋に面した東部マリンディ近くのシャカホラ(Shakahola)の森で最初の遺体が見つかったこと受けて救出活動が始まり、信者11人(最年少は17歳)が救出され、病院に搬送されたが、うち3人は重体となっている。

 捜査責任者によると、今回見つかった3人の遺体も、集団墓地があるとみられるこの森の徹底捜索で見つかった。

 警察は、ヌセンゲ容疑者に「無学な市民が洗脳され、キリストに会えるという名目で餓死させられている」との通報を受けていた。(c)AFP