【6月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を所有するコンソーシアム「BlueCo」が22日、フランス・リーグ1のRCストラスブール(RC Strasbourg)の経営権を獲得するための買収契約を締結した。

 米実業家のトッド・ボーリー(Todd Boehly)氏と同国に拠点を置くクリアレイク・キャピタル(Clearlake Capital)社が率いる「BlueCo」は、「この合意はストラスブールの歴史の新たな章を刻むもので、コンソーシアムはクラブが成長するための持続的な投資の加速を誓う」と発表した。

 また、この買収契約はトップチームとアカデミーを含むものとなっており、クラブの会長にとどまるマルク・ケラー(Marc Keller)氏が、現経営陣の支援を受けてプロジェクトの実施を継続していくことも明らかにされた。

「BlueCo」は昨年チェルシーを買収したが、所有者として1年目の今季は厳しい状況に置かれた。新オーナーとして初めて臨んだ2度の移籍市場では、5億ポンド(約907億円)以上をつぎ込んで補強に動いたにもかかわらず、チームは1993-94シーズン以降ではワースト成績のリーグ12位に終わった。

 ボーリー氏は米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の共同オーナーで、コンソーシアムは米プロバスケットボール(NBA)の強豪ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の株式も保有している。

 情報筋がAFPの取材で語ったところによると、このコンソーシアムはストラスブールの全株式を買収したという。しかしながら、買収額の全容については明らかにされなかった。

 一方、クラブの関係者は「チェルシーと提携する可能性はない」としており、「共通の株主にはなるが、スポーツ部門は別個だ。コラボレーションはあるかもしれないが、それは優先事項ではない」と述べた。(c)AFP