動画:世界最大の水力・太陽光相互補完型発電所 中国四川省で稼働
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【6月27日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)カンゼ・チベット族自治州雅江県(Yajiang)柯拉郷にある雅礱江(がろうこう)両河口水力発電所の水力・太陽光相互補完第1期プロジェクトとして実施される柯拉太陽光発電所が25日、送電網に接続した。これにより、世界最大の規模を持ち、最も標高が高い場所にある水力・太陽光相互補完型発電所が正式に稼働し、世界で初めて同種の発電施設の規模を100万キロワット級まで引き上げた。
柯拉太陽光発電所は、中国で3番目に大きい水力発電基地「雅礱江流域クリーンエネルギー基地」が第14次5カ年規画(2021~25年)期間に実施する最初の水力・太陽光相互補完発電プロジェクトである。建設地の最高標高は4600メートル、敷地面積は2万5千ムー(約1667ヘクタール)、設備容量は100万キロワットとなる。500キロボルトの送電線を通じて、50キロ離れた場所にある設備容量300万キロワット、ダム貯水容量108億立方メートルの両河口水力発電所に連結し、水力・太陽光の相互補完を実現する。
太陽光発電所は稼働後、年間発電量が平均20億キロワット時となる見込みで、標準炭換算で60万トン以上の石炭を節約し、二酸化炭素(CO2)160万トン以上の排出削減が可能になる。
雅礱江流域の水力・風力・太陽光発電相互補完グリーン(環境配慮型)・クリーン・再生可能エネルギーモデル基地全体が完成すれば、年間約3千億キロワット時のグリーン電力の供給が可能となる。CO2約2億5千万トンの排出削減、石炭9千万トン以上(標準炭換算)の節約に相当する。(c)Xinhua News/AFPBB News