【7月4日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は3日、男子シングルス1回戦が行われ、大会連覇を狙う第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、6-3、7-6(7-4)でペドロ・カチン(Pedro Cachin、アルゼンチン)を下し、2回戦に進出した。

 ジョコビッチが第1セットを先取した直後、会場のセンターコートには雨のためカバーがかけられ、屋根も閉められたが、試合は大会関係者らによる確認のため長時間中断した。

 滑りやすくなったサーフェスに不満げだったジョコビッチは、コートにタオルを持ってきて芝を拭き、観客の笑いを誘った。結局、試合は約1時間半後に屋根を開けて再開されたが、ジョコビッチは中断をものともせずにストレート勝ちを収めた。

 コート上で行われた試合後のインタビューでは、「良い意味で」今までで最も奇妙な試合だったかもしれないとコメント。再開を待たされた観客に同情しつつ、「屋根が閉まっていても、まだ滑りやすく、最高の状態ではなかった」と明かし、「いつもならタオルではなく、ラケットを持ってコートに出るのに」とジョークを飛ばしていた。

 男子シングルスで歴代最多に並ぶ8回目の大会制覇を目指すジョコビッチは、2回戦でジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)を迎え撃つ。(c)AFP/John WEAVER